和歌山県すさみ町

Client:一般社団法人すさみ町観光協会

Concept & Naming & Tourism Design:源口 葉月(合同会社シェアローカル)

  • 何度でも
    訪れたくなる
  • あの人に
    会いたくなる町

人口3600、年間100人ペースで人口は減少し、消滅可能性都市とも危惧されるすさみ町。空き家問題、若者の流出、担い手不足など、課題をあげればきりがないが、コロナ禍の中でも歩みを止めなかったのがこの町である。コロナ後を見越し、元交番である遊休施設を利用して観光拠点を立ち上げ、キャンプ・サップ・カヤックなど新たな「ローカルツーリズム」を展開。シェアローカルは、観光協会や町役場とともに伴走しながら、施設のネーミングとコンセプト、内装や外装のデザインの提案、並びに「地元で暮らす人」にフォーカスした新たな商品設計を手掛けた。

課題

  • 年間100人ペースで減少する人口、消滅可能性都市
  • 圧倒的に観光の受け皿が少ない
  • 滞在時間が短く、訪れる人の旅の通過点
  • すさみ町の観光やローカル情報の発信が弱い(WEB集客)

提案

  • 1人が100回訪れたくなる町へ”量ではなく質へのシフト”による関係人口拡大へ
  • 新たな看板商品(コンテンツ)の創出。”観光商品から関係商品へのシフト”
  • 会員制のシステムの導入
  • 滞在型かつ地域分散型のすさみの入り口となる拠点へ

結果

  • すさみ町の目指すべき方向性の言語化。「何度でも訪れたくなる、あの人に会いたくなる町」が町長や観光協会はじめ、町の言葉として浸透した。
  • 「人」にフォーカスしたローカルツーリズムを走らせることで、個人や地域のファンを獲得。利用者の中で最も高い評価を得たのが「地元の人の温かさ」であった。
  • 初年度で会員数698組の登録。町民会員数も100組以上。中でも、優良顧客(2回以上の来訪)は115組。つまり、年間の人口減少の数よりも会員数(関係人口)が上回る結果となった。
  • 平成12年ぶりに社会増減(転出<転入の数)が+18になった。
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