和歌山県西牟婁郡すさみ町

Client:すさみ町 / すさみスマートシティ推進コンソーシアム

Produce & Planning & Creative Direction & Art Direction:すみかずき(合同会社シェアローカル)

Planning Support:田中那津美

Illustration:小國克弥(210artworks)

  • 自宅での防災意識を
    高めるために
  • 事前準備から災害後の
    生活再建まで
  • いつか、その時、
    そのあと、それから

すさみ町は最大で18mの津波が来ると言われている地域である。そんなすさみ町に「住民1人1人が命を守る行動ができる町」になって欲しいという想いから役場とすさみスマートシティコンソーシアムと協力し「SUSAMISAI」を企画運営、デザイン。コンテンツ作りから携わり、イベントビジョン、コンセプト、テーマ設定に至るまで町と議論して作り上げた。

課題

  • 南海トラフ地震の被害が大きいと想定されている地域だが、防災啓蒙のイベントがなかった。

提案

  • 2022年に実施した「すさみさい」から規模を広げ、会場も小学校の校庭と体育館を借りて開催。
  • イベントビジョンを改めて「住民自らが1人1人命を守る行動ができる町に」と設定し、「イベントに参加することで、自宅での防災意識を高め、その結果命を守る行動ができるようになる」ことに重きを置いたコンテンツを企画。
  • 2023年のイベントテーマを「いつか、その時、そのあと、それから」という、事前準備から災害後の生活再建までの時間経過を意識したイベントづくりを提案し、実施した。
  • イベントとしての統一感を持たせるために、SUSAMISAIオリジナルフォントを既存のフォントをベースに開発。デザイン展開も仕様フォントを定めて展開。
  • ブランドカラーも、昼夜問わず認識しやすいという特性から「注意色」として用いられる「黄色」とすさみ町のイメージカラー である「水色」の2色を設定。

発案コンテンツ

  • SUSAMI(BO)SAI BANDANA|災害時のバンダナの使い方と役立つ情報をQRコードで記載したオリジナル防災グッズを制作。
  • スサミサイラジオ|2022年のトークショーのブラッシュアップ案。ゲストトークや、当日のワークショップの案内等をラジオ形式で、体育館、校庭に放送。
  • 実感タペストリー|津波の高さは、数字で見るより実際に感じてもらう方が危機感を感じられると考え、メインビジュアルで津波の高さを表現し設置。
  • 我が家の防災対策|すさみ町の防災対策に役立つよう、「自身が行なっている防災対策」をチェックリストを用いて記入し自身の住んでいる地域にマッピングし集計するワークショップ。
  • 災害に強い部屋を作ろう|部屋を安全な空間にすることは非常に重要です。そこで実際に家具等を配置し、自分で安全な部屋をつくり、採点することで、体感的に安全な部屋の構造を理解してもらう体験型ワークショップ。
  • My Mapづくり|2022年に行ったパーソナルカードのブラッシュアップ案。フォーマットを用意し、自身の住んでいる地区のハザードマップを切り貼りし、目指す避難場所の記入や災害に応じた災害想定(津波の高さ、到達時間、土砂崩れの有無等)を記入してもらい、緊急時確認用ペーパーを作るワークショップ。
  • パラコードホイッスルを作ろう|自分で編める丈夫な紐「パラコード」を用い、自分の居場所を知らせる道具であるホイッスル方ブレスレットを作成するワークショップ。
  • すさみ防災検定|2022年同様すさみオリジナルの防災問題を検定形式でデザインし採点するワークショップ。
  • お皿を作って食べよう|イベントチラシで紙皿を制作し、飲食ブースで提供される食事を自身が制作した紙皿で食べるという体験をする実践型ワークショップ。

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