京都府京都市上京区

Client:株式会社HC KYOTO

Project Management:taliki creative(株式会社taliki 原田 岳&坂彬光制作事務所 坂彬光)

Produce & Creative Direction & Space Direction & Art Direction:すみかずき(合同会社シェアローカル)

PR & Photo Direction:taliki creative(坂彬光制作事務所 坂彬光 &DeLadder 下村 祐輝)

Space Design & Construction Supervision:楠目晃大(DBYM)

Construction:藤井建築

Flower Display:Yuya Maeda(edalab.)

Graphic Design & Copywriting:taliki creative(NON 森倉ヒロキ)

Illustration:栗田有佳

Photo:Harry

  • 混ざり合いの
    コーヒースタンド
  • ボーダーがあるから
    ボーダーレスという
    言葉が生まれる
  • 本来境界は存在しない
    すべては混ざり
    合った存在である

mixture coffee standの運営元である株式会社HCKYOTOは、アウトソーシングサービスを専門とする会社であり、コロナ禍で派遣していた多くの方が職を追われるという事態に陥ったことをきっかけに「自分達の事業が受け皿なれば、職を追われることを防ぐことができる」という想いでコーヒースタンドを発案した。また、代表であるHan Su Ryon氏は韓国にゆかりがあり、ヒアリングを重ねる中で「スタッフにとって働きたくなる環境を作りたい」「国と国の間にある無意識に広がる隔たりをなくしたい」という大事にしたいことに辿り着いた。そこで「お客と従業員、日本と韓国、全てに境界が存在し、それが隔たりとなっている」ということに着目し、「お客と従業員は本来同じ『人』であり、日本と韓国も同じ『人類』であり、本来境界は存在せず、すべては混ざり合った存在である。」という言葉で集約し店舗や商品に反映していった。シェアローカルは、マーケティングリサーチや、店の立ち上げに伴うコンセプト立案、店舗設計ディレクション、グラフィックデザインディレクション、商品開発等、店舗全体のプロデュースを行った。Graphic Design in Japan 2024入選。

課題感

  • 学生の就労支援の場としてスタッフ雇用やジェンダー問題などの境界をなくしたい。
  • 韓国と日本の隔たりをなくしたい。
  • 韓国の文化を伝えたい。
  • 流行りの韓国のお店という認識をされたくない。
  • 飲食に初めて挑戦する。

提案

  • 出店地域の人口分析やカフェの利用頻度データから、SNSで発信してくれる学生と地元の働き盛りのサラリーマンをターゲットに店舗作り。
  • カフェの利用減・利用増の比較データより「ドリンクの充実」を重要視した商品設計に。
  • 「混ざり合う」というコンセプトを店舗、商品、グラフィックなど全てに展開。
  • 境界がなくなり全てが混ざり合うという意味を込めて「mixture coffee stand」という名称を提案。
  • 建築テーマを、混ざり合った世界の象徴である「ネットの世界」をテーマに展開。
  • 店内の改装も過去と現在をミックスしたイメージで展開。
  • 韓国の伝統文化である民画と日本の現代文化であり、ネットの世界の象徴でもあるドット絵を掛け合わせた象徴的な壁面を制作。
  • 混ざり合った世界の象徴としてオーロラ色のアクリル A 看板を制作。
  • 商品も「お客さんが混ぜ合わせる」ことで完成する商品を提案&展開。
  • 店舗全体がフォトスポットになるよう細部にまで写真を撮りたくなる仕掛けを制作。

結果

  • オープン1年でInstagramフォロワー1000人を超える。
  • 雑誌、テレビ取材など様々なメディアで取り上げられる。
  • 地元の大学生を雇用するなど就労支援の場としても活躍。
  • オープン後も「混ざり合う」新商品を展開。
  • Graphic Design in Japan 2024入選。
最上部へ